住宅ローンの一括返済を考えるすべての人へ
一括返済、それは「生き方」を選ぶこと
「住宅ローン、まとめて返した方がいいですか?」
そんな質問に、暮らしの診療所が即答することはありません。
なぜなら一括返済とは、 “お金の問題”ではなく、“時間の使い方”と“生き方”の問題だからです。
これからの人生をどう暮らすか、 誰とどんな未来を描くか、 そして、どこに安心を置きたいか。
この記事は、そんなあなたの“これから”と一緒に考えるガイドです。
一括返済にはいろいろある
まず知っておきたいのは、一括返済は「全額返すこと」だけではないということです。
- 全額まとめて返す「一括全額返済」
- ボーナス払い分だけ返す「ボーナス払い返済」
- 一部を返す「追加返済」
さらに追加返済には….
- 毎月の支払いを減らす「返済額軽減型」
- 借入期間を短縮する「期間短縮型」
どれも、一度きりではなく、何度でも組み合わせて利用できます。
だからこそ、一括返済は「お金を減らす」選択ではなく、 「未来を整えるための設計」なのです。
具体的な一例|1000万円のローンと、900万円の選択肢
たとえば、あなたに残っているローンが1000万円、年間の返済が100万円だとしましょう。
このとき、100万円をあらかじめ口座に入れて1年間の返済を“済ませた状態”にして、 残り900万円をどう生かすか考える。
それが暮らしの診療所の提案です。
- 実家をリフォームして親孝行&健康寿命UP
- 手元に現金を持ち、何かあった時に備える
- 900万円を1%で運用しながら、住宅ローン(金利1〜2%)とバランスを取る
住宅ローンには団体信用生命保険がついています。
それを含めて考えれば、金利以上の安心を“手元にお金があること”で得ることもできるのです。
大切なのは「あなたにとっての安心とは何か?」
昔の暮らしにあった「孫時間」─時間を味方につける考え方
かつて、55歳で定年、60歳から隠居。
その後、子や孫に囲まれて過ごす「孫時間」が人生の最終章でした。
今は人生100年。
60歳で引退すれば、40年のセカンドライフがあります。
その時間をどう使うか?
それを考えずにローンを返すと、未来に“使えるお金”がなくなるかもしれません。
老後こそ“働く”という新しい選択肢
老後=のんびり、もいいですが、 老後=新しい働き方、という選択肢もあります。
- 空き家の管理や草刈り
- 実家や近所の見守り
- 小さな農作業やお手伝い
向こう三軒両隣に起こる“空き家”や“人手不足”を、 あなたが支える存在になる。
それは報酬にもなり、地域への貢献にもなります。
暮らしの診療所がすすめる「ご隠居仕事」。
老後は引退ではなく、“次のキャリアの始まり”と考える時代です。
住宅ローンは“保険”でもある
- 団信付き=万一のときに残債ゼロ
- 長く借りられて、金利は今なお低水準
- すぐ返せるお金を持ちながら借り続ける安心感
これは「負債」ではなく「信用の延長」であり、 住宅ローンはむしろ“味方”になり得るのです。
健康と住まいの意外な関係
WHOは2018年にこう発表しました。
「室温18℃未満の家は健康に悪い」
でも、日本の家の9割はこの基準を満たしていません。
室温を2℃上げるだけで、健康寿命が4年延びるとも言われます。
健康への投資=医療費の節約にもなり、 あなたと家族の“人生を延ばすお金の使い方”になります。
思い出の貯金と、大きなサイフ
- 実家の片付けには1000万〜2000万円
- 介護費用は夫婦で1500万円以上
- 空き家放置で税金が5倍に?
でも逆に――
- リフォームすれば健康寿命が延び、介護費用が抑えられる
- 綺麗に整えた実家は資産になる
- 親孝行の家は“縁起のいい家”として売却時の印象も◎
暮らしを支えるのは、銀行口座の残高だけではありません。
“思い出の貯金”も、次の世代に渡すことができる財産です。
おわりに|未来に向けた、あなただけの設計図を
一括返済は「安心」かもしれません。
でも、“返して終わり”ではなく、“残して安心”という考え方もあります。
家族の健康、あなたの働き方、家のあり方。 そして、「お金の置き方」を見つめ直すこと。
暮らしの診療所は、そのお手伝いをする場所です。
長い時間を味方に、 お金を“減らす”ではなく、“生かす”道を。
あなたにしか描けない、人生の設計図を一緒に考えていきましょう。
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